演奏の技術とは?

具体的な演奏技術はいっぱいあります。
これは個々にあげれば、
 ・指の使い方
 ・手首の使い方
 ・ひじの動きの考え方
 ・肩の自由度
 ・首を始めとする背骨までのバランス
 ・腰と腹部を取り巻く筋肉の扱い
 ・足のポジションと体幹の関係
ちょっと挙げただけでもこれだけあります。

これを見てどう思われますか?

なんだ身体の部分ばかりを挙げている。
と思われた方が大勢だと思います。
自分の身体をコントロールできていますか?
演奏の技術は、自分の身体をコントロールすることに尽きます。

私は高校生時代に指のトレーニング専門の先生についていました。
不肖の弟子で大変申し訳ないことをしましたが、
そこで多くのアイディアに感銘を受けました。

主な訓練項目は、
 ・筋力向上(指それぞれの関節において)
 ・反応速度向上
   ・関節ごとの動きについて
   ・複合的な動きについて(2435,5342,2453,1324等)
 ・各指の独立性
   ・一つの関節動作に対して、他の筋肉の連動を排除する
   ・指と指の間の幅長を広げるストレッチ
   ・腱の相互連携動作を排除するストレッチ
でした。

筋力については、関節ごとに重りを吊るし、小さな重量挙げを行い、
反応速度は反復するパターン、ハノン等に見られるようなものを
超高速で繰り返すというものでした。

個々の詳細は先生のお考えを尊重して避けますが、
とても工夫されたものでした。
この方法は技術の究極的な訴求方法だと思います。

それでは、音楽的な作品として、
技術の訴求をしているものはどのようなものがあるでしょうか。
かの有名なピアニストで数多くの校訂版(ショパンいっぱい!)を出している、
アルフレッド・コルトーの練習曲を見てみましょう。
その技術がどのように音楽に結び付いていくのか見たいと思います。


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