優しいとは

教育現場では「優しい」という言葉が良く使われます。
優しいと聞いてどう思われますか?

永らく生徒を見ていると、
努力と結果の強い関係を感じます。
もちろん、色んな条件で多少の差異はありますが、
何かをしたことに対する結果は必ず起こっています。

教育の場は、可能性や能力を身に付けるところと考えます。
学力だけでなく、社会性や協調性、またはそれらを利用する力を、
具体的に学ぶために、多くの人が関わり、様々な工夫がされてきました。

「優しい」とは、何に対して優しいのか、
疑問を持つことが多くあります。
伝え方が「優しい」配慮を持ってなされることは大歓迎です。
しかし、間違ったことを看過するのは、決して「優しい」ことではなく、
その人の人生に大きな危険因子を育ててしまうことになるのではないでしょうか。

良くない行いは、相応しくないと伝える方が、
その人の人生全体を考えた時、
むしろ「優しい」のではないか。と感じる場面を多く見ます。
しかし、生徒受けや保護者への甘言と「優しさ」が混同されているように思われます。

近年、ハラスメントという言葉も多く聞きますが、
ハラスメントの中に「無視すること」「伝えないこと」というのも、
ハラスメントだとうたわれています。
教えるべきを教えず、間違った方向に進むことを止めないとき、
教育の現場では、「静かなハラスメント」が行われていることになります。

子供たちは非常に繊細で、簡単なことで不安定になります。
コロナ禍も手伝い、「伝えないこと」が常態化していませんか?
良い生活環境を作る為にも今一度振り返ってみたいと思います。






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