たまごが先か、にわとりが先か?

たまごが先か、にわとりが先か?
永遠の問いのように思います。

ピアノにも全く同じような問いがありますが、
どう思われますでしょうか?

ピアノを演奏するには、ある程度の技術が必要です。
しかし、演奏には音楽性が無ければ心を打つ演奏ができません。
技術が先か、音楽性が先か?

アイススケートでは、審判が2種類の点数を付けます。
いわゆる、テクニカルポイントとアーティスティックポイントです。
つまり、ピアノと同じ、芸術点が芸術点か?ということです。

ピアノを聞いていると、良くこんなことを感じます。
何のためにピアノを弾いているのだろう。
コンクールでの審査でも、レッスンでも、
この人にとって音楽とは何なのだろうか?

自分は「たまご」が先だと思っています。
このたまごこそ心だと思います。
技術はそれを伝えるための道具や声。
こころ無くしては、伝えるものもないはずです。

どんな素敵な作品も、
その根底にある作曲者の心を理解してこそだと思います。

ある作品にて、「技術的なカッコよさ」ばかりを取り上げ、
本来の表題である「嘆きの歌」ではなく、
喜びの歌として解釈しているのを、どう諭すことが出来るのでしょうか?
最近では許される新しい解釈なのだと自分には言い聞かせていますが、
演奏だって、心から始まり、技術を身に付け、更に情報を得たのち、
自分の演出が許されるのではないかと、懐古的になっています。

これだけの情報時代、もっと深い知識や経験が広まると良いと思います。


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