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お勧めの映画やテレビ番組、テレビドラマを教えてください♪

クラシックの演奏はよほどエポックメイキングでない限り必要ないです。だって同僚の演奏はすべて素晴らしいのですから。

藝術で面白いのは、
必ず反論(ディスリスペクト、最近ではディスる)が起こることです。
でも「良いものは良い!」と紹介するのは、
大いに心を充実するのに役立ちます。
藝術にとっては常に「活きていること」が大切です。
気持ちをリフレッシュする。
演奏や作曲に活を入れるお勧めを公開しましょう。

まず一例ですが、
木村拓哉、鈴木京香主演の「グランメゾン東京」
ドラマは何でも順調に進み、出来過ぎ感はありますが、
なによりパリのレストラン「アンブロワジー」の思い出と、
パリ国立図書館で論文資料を集めていた時のホテルの様子です。

ホテルといっても大変な安宿。航空券だけ日本で買い、
パリ観光案内所で共同キッチン付きホテルを紹介してもらいました。
面白いことにそこには日本から来た調理人が、
いっぱい滞在していたのです。
大体、日本では考えられない共同キッチンのあるホテル。しかもガス。
専門の方が就職や勉強の用意のために泊まられていました。

某銀座の有名レストランからの方、大きなホテルレストランの方、
それぞれ色んなものを背負われていたことを伺いました。
また目的もいろいろで、
留学の箔をつけたかった人から本当に腕を磨きたかった人まで。
私もグルマンですので、パリを食べ尽くそう!
とキッチンを毎日使っていました。
(だってレストランで一人で食べるなんて不経済なだけでなく、)
(変な人にみられます!)

すると、ホテルでの人間関係が見えてくるのです。
料理人同士の評価だけでなく、隣に並んで調理をすれば、
その人の腕も素人ながら推測できるものですね。
まさに口と腕は関係ない!というのが良く判り、
部外者には良い経験になりました。

某有名フランス料理店のシェフよりも、
もっと美味しいものを作る人がいること。
スピードや正確な見切り、ちょっとした工夫は
見ていても美しいものでした。
熟練シェフは食べないでも味がわかる。と言われますが、
素人にも様々な艶の違いや色の違いは見えてきます。
経歴と実力が、もっと言えば自分が頼れる人は誰なのかを、
慎重に見極めなければいけない。
しかも心を澄ませて観察すれば、自分にも見えてくる。
それが自分の経験を大きく変えていくことを知りました。

当時の流行はヌーベル・キュイジーヌが全盛のころ。
生やティエード(生暖かい)ものが流行でしたが、
アンブロワジーはしっかりしたソースと絶妙な火入れのラビオリを
スペシャリテとして出していました。
このラビオリはホテルの料理人達全員のおすすめでもありました。
私もいただきましたが、ただ美味しく、
何味と思い出せない不思議な味には、
それ以後出会ったことがありません。
その当時、アンブロワジーは二つ星でした。

あらゆる食材が集まる世界都市で料理人が工夫を凝らし競い合う。
しかも腕利きの人たちのドラマは、
芸術家の戦いに近いと感じました。
更にそれらに大きく影響する経済人や経済的な問題。
何でも自分に置き換えるのはどうかと思いますが、
身につまされるドラマでした。

そしてこのドラマで最も感じたことは、誤解される人のもどかしさです。
本物を知る人はそれを伝えるためにある厳しさが出てしまう。
また最も人間的な人は、逆に冷たい人だと感じられてしまう。
そして高度な技術を得るための努力は見えない。ということです。

脚本だけでなく、調理の描写やスタジオのライティング、
音楽に至るまで、まだまだお話ししたいこと、いっぱいです。

                         沼田宏行 拝

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